2025年度
公益社団法人茅ヶ崎青年会議所
第58代理事長 金子 遥

スローガン

基本理念

失敗を恐れる事なく自分を信じ運動に邁進しよう 必死に行うからこそ、その背中は光り輝く
人の心を動かし地域を牽引できるリーダーとなろう!
全ては愛するまちのために

理事長所信

 コロナも終息を迎え、ようやく茅ヶ崎らしいライフスタイルが戻ってまいりました。コロナ禍の影響もあり各企業では広くリモートワークが導人されました。茅ヶ崎市は、恵まれた自然環境や観光資源を始め、インフラ環境などの多くの魅力が合わさり、令和 5 年度は都内からの人口流入者が政令市を除くと全国1位となっており緩やかに人口が増加しております。その中でも子育て世代を中心とした世帯が全体の 80%以上であり、次世代を担う人財が増加している事は地域にとっても明るい兆しが見えているとともに、今後のまちの発展に大きな期待を感じております。各地では、東京ー局集中や少子化の影響もあり人口減少が全国的な課題として取り上げられております。 本市でも増加した流入者を他の地域に転出させる事なく継続的に定住してもらうと同時に、新たな転入世帯を増やし地域コミュニティを強化していかなければなりません。しかしながら、核家族化が急激に進んだ影響もあり住民同士のコミュニケーションが希薄化しております。世論調査の結果では、隣近所の名前やどのような人が住んでいるのかわからないと答えた方の割合は 4 割以上である事がわかりました。その一方で、機会があれば地域とのコミュニケーションを取っていきたいと答えた方は、6割以上に及ぶことがわかりました。転入者が多い今だからこそ市民同士の交流の場を持ち地域の魅力や伝統文化を共有し最大限にまちの魅力を感じてもらう必要があります。また、昨今の自然災害においても、海・山・川などの多くの自然的資源を有する茅ヶ崎市は、一度災害が起きると津波被害や河川の氾濫、土砂災害、建物の倒壊を始め住宅なども密集し道路が狭い地域も多く隣近所を巻込んだ建物火災などの大きな被害が起こることが予想されます。南海トラフ巨大地震や首都直下型地震に対する備えや大規模な台風や大雨による豪雨災害など、これまで以上に強い危機感を持ち災害時の対応を考えなければいけません。有事の際には、地域の事を広く理解し、市外・県外へと広い横の繋がりを持つ青年会議所の役割は非常に大きなものであると同時に、リ ー ダー シップを発揮した迅速な行動が求められます。このような背景があるからこそ、地域コ ミュニティを確立し住民一人ひとりが地域課題に対する主体者意識を持つとともに、 先人よりまちづくりにおいて受け継がれてきた歴史と伝統のある茅ヶ崎青年会議所が地域の輪を構築していかなければなりません。一方で、課題があるのは地域だけではなく青年会議所の組織内にも山積されております。
コロナ禍にて起きた、コミュニケーション不足は コロナ終息後にも大きな影響を与えており、本来経験できる機会ができなくなり、メンバー間で青年会議所の魅力を共有しにくい状況が生じております。そこで、本年は地域との繋がりを今まで以上に強く持つとともに、多世代間交流を活発に行い地域と人の繋がりを強靭なものに変えるとともに、 メンバー間には、まちづくりを通して青年会議所運動の醍醐味による達成感を感じてもらうと同時に、JAYCEEへと成長してまいります。地域X青年会議所の融合により多くの笑顔を生み出し、地域課題・組織課題の解決を図ってまいります。

 茅ヶ崎市は、海、山、川などの恵まれた自然環境や都内までのアクセス環境も良く多くの移住者がまちの魅力に憧れを持ち転人してきております。しかし、自然環境が良い一方で、昨今起きている地震や台風などの自然災害によるまちへの影響が危惧されております。地震時には、津波や家屋の倒壊を始め建物火災などが上げられるとともに、台風やゲリラ豪雨では、河川の氾濫や土砂災害などの被害が予想されます。いつ起こるかわからない事だからこそ、 今まで以上に強い危機感を持ち一人ひとりが災害に対する主体者意識を持たなければなりません。茅ヶ崎には、多くの方々が移住し多様な価値観が飛び交う今だからこそ災害に備えた地域コミュニティの確立が求められていると考えております。また、地域コミュニティは災害時だけではなく、まちの魅力向上にも大きな役割を担っております。また、茅ヶ崎には地域に根付いた伝統的な文化がいくつか存在しております。 その一つが勇ましい担ぎ手たちによるお神輿の文化があげられます。お神輿の文化は老若男女問わず幅広い世代から愛され、市内外はもちろんのこと県外からも多くの方が担ぎに来られることから地域の伝統文化であると言えます。しかし、まちの人口は増えているにも関わらずお神輿を担ぐ担ぎ手の人数が年々減ってきております。実際には、多くの方に参加してもらいたいと考える主催者側と参加はしてみたいが移住者であると言う理由から参加しにくいと言う方々の地域コミュニティに対する格差が生まれてきている現状があります。お神輿の文化だけではなく、地域に根付いている様々な文化を先住者、移住者の隔たり無く継承し、その魅力をこれかも地域の財産として残し親しまれていくためには、 地域が一つの輪となる必要があると感じております。青年会議所の事業を通して様々な方々が交流を持ち、地域の伝統的な魅力に触れ一人でも多くの方に参加してもらうことが地域コ ミュニティの確立に繋がると考えております。『人は人によって磨かれる』 と言う言葉があるように 『地域は地域を愛する人によって磨かれる』と思っております。地元のローカルと多様な価値観が融合されることにより相乗効果が生まれ地域の輪が一つとなり、 笑顔溢れたまちづくり連動が構築されると確信しております。

 40 歳で卒業制度のある青年会議所では、組織の新陳代謝を保っため会員の拡大が重要な課題となっております。まちづくり運動においては、数は非常に大きな力となるとともに、安定した財源の確保に直結してまいります。会員拡大は人と財の確保だけではなく、多様な考え方と触れ合うことで会員同士の自己研鑽の場を創出し、まちづくり運動の幅を大きなものに変えていくことに繋がります。一時期は、120名を超える会員にて熱く力強いまちづくりを展開していた茅ヶ崎青年会議所でしたが、現在はその半数にも満たない人数での運動となっており慢性的な人財不足の波が押し寄せております。会員減少の原因の一つとなっているのが、青年会議所の魅力を対外に伝えきれていない所があげられます。自分がなぜ青年会議所に入会をしたのか、自分がどのような人に成長していきたいのかを再確認する必要があります。私は、青年会議所は自分がなりたい将来の自分になれる組織であると信じております。そのため、青年会議所のために運動を展開するのではなく青年会議所の運動を通してなりたい自分へ成長していかなければならないと考えております。自分の成長を自分や身近な人が感じることにより、自身の成功体験へと繋がるとともに、それを語ることにより拡大対象者の心に炎が灯り会員の拡大に繋がると確信しております。そして、これまでの拡大運動を継続するとともに、年間の拡大計画を策定し新たな手法を加え時代に即した抜本的な見直しが必要となります。例会や拡大コンテンツにおいては、対象者が何を求めているのかなど相手の目線に立ち事業を構築すると同時に、青年会議所の理念や目的を理解してもらい運動に参画してもらわなければなりません。また、近年は会員の在籍年数の短期間化も課題の一つとして挙げられております。40 歳で卒業を迎える中で十分な経験を積むことなく要職に就かなければならないメンバーも多く存在しております。本来積まなければいけない経験が無い事の不安や理想と現実の相違から、まちづくり運動に対する参画意識の低下や自身の置かれている環境との両立が難しくなる場面も出てきております。そこで、新入会員研修を複数回行いメンバー一人ひとりに青年会議所運動の理念を共有し、これまで培われてきた経験を伝え意識の醸成を図るとともに、JAYCEEとしての礎を構築し、事業を通して 一人でも多くの地域の笑顔を創出します。

 まちづくりを行う上で最も重要な事は、メンバー同士がお互いを認め合い、絆を深めていくことが必要であると考えております。 どれだけ良い事業の企画立案をしていたとしても、それを実行に移すメンバー同士の繋がりが希薄になれば運動を十分に展開することができません。そのため、一年の始まりとなる新年会ではメンバー同士の絆を深め、同じ方向を向いて運動を展開できる場を創出していかなければならないと考えております。また、青年会議所運動を行う中で、会社や家庭を始め多くの方々のご理解があり存分に運動展開ができていると考えております。自身が留守にしている間の役割を担ってくれている方々への日頃の感謝の気持ちを伝えるとともに、茅ヶ崎には魅力的な自然や茅ヶ崎ならではの観光資源も多いからこそ実現できる労いの場を創出し、今後の運動に対してもご理解をいただき運動に邁進してまいります。地域に根付いた運動を展開してきた茅ヶ崎青年会議所は、独自で行う事業だけでなく地域とともに構築してきた事業も数多く存在しております。茅ヶ崎のお祭り文化である、大岡越前祭・湘南祭・浜降祭を始め、多くの祭事などを先輩諸氏よりと受け継がれてきた、地域との繋がりを深く持てる伝統文化であると考えております。中でも大岡越前祭の大名行列においては、これまで毛槍奴の奴隊は楽しみにしている地域の方々も多く、奴頭は様々なメディアも注目する存在となっております。青年会議所の持つたくさんの可能性を地域とともに確立していくためにもこのような祭事には深く関係していく必要があると考えております。そして、青年会議所運動の醍醐味の一つが各種大会への参画が上げられます。各地域の同世代で多様な考え方や経験を積んでいる同志たちとの時間は、多くの刺激を受け自身の今後の運動に大きな力となっていきます。近年は、諸大会に関する参加意義や魅力を伝えきれておらず大会に参画するメンバーが減少傾向にあります。メンバーであれば誰もが体験することのできる機会を提供していくととともに、新たな同士との交流や移動時間も含めた仲間同士の大切な時間を創出していかなければなりません。また、単年度制である青年会議所において、次年度へ高い位置で欅を渡すことが当該年度の使命の一つであります。初めてのことに不安になるメンバーも散見されるなかで、次年度への期待を持ちこの先も活発な運動が展開されるよう明るい橋渡しとなる事業を開催し次年度ヘバトンを繋いでいく必要があります。 メンバー一人ひとりが積極的に事業に参加できることにより、組織内の絆は深いものになるとともに、対外との関係性も向上され、地域から必要となる存在になると確信しております。

 組織が対外からの信頼を得られメンバーが安心して運動を展開していくためには、総務、財務、広報の役割は非常に大きい物であると言えます。組織内では、他の委員会やメンバーの模範となる行動が日頃より求められると同時に、組織の心臓部であることから、一年を通して気を抜くことは許されません。また、事業としては一年の最初の事業である新年式典を力強く対外に向け方向性を打ち出すとともに、きめ細やかなおもてなしの精神で来場された多くの方々に茅ヶ崎青年会議所の心を感じてもらいます。その他にも、総会、卒業式、各種例会、理事会の設営を始め、組織が活発に運動を展開できる陰には総務メンバーの存在が非常に大きなものであると考えております。また、青年会議所では出向制度がありLOMを代表して限られたメンバーが運動を展開いたします。出向は、他LOMとの情報交換や横の繋がりの強化、経験と学びの場など得られるものが多くあります。メンバーの見えない所で事業を行う事も多岐にわたるため、 出向メンバーにスポットを当て報告の場を創出するとともに、新たな出向者を輩出し学びの場を提供する必要があります。近年、入会の浅いメンバーが増えている中、運動への参画意識を高め、統率された強固な組織基盤を形成するとともに、事業に対する賞用対効果を再検証し、予算・決算を通して収支の健全性を確保する必要があります。そして、財政面やコンプライアンス面では徹底した管理が求められております。本年は従来の財務・コンプライアンス管理に加え、財務・コンプライアンス審査会を行い、事業費の透明性や規則管理に注力を注ぐとともに、より良い事業構築を図ってまいります。また、我々の事業をより公益性の高い運動にしていくためには、多世代間に共感を持たれる広報活動が重要となってまいります。広報の手法は、これまで通りのホームページや各種 SNS に加え、 動画やショート動画などの新たな手法を活用することにより、 多世代間に情報が伝播され透明性かつ信頼性の高い広報活動が行えるようになります。広報活動は、方的に発信することに満足するのではなく相手に受け取ってもらえて初めて成立するものであると考えます。様々な事業の広報に対し、どのくらい受け取ってもらえたのかを検証を行うと同時に戦略的かつ効果的な広報活動を確立し全ての事業を構築します。

 私は、人が成長していくためには一つでも多くの経験と挑戦が必要であると考えております。青年会議所は、20 歳から 40 歳までと言う限られた時間の中で、職種や育ってきた環境の違いなど多種多様な人たちが、 同じ組織の中で相手を理解し自分を理解してもらい互いを助け合いながら多くの事にチャレンジし、経験を積むことで成長を得られるものであると思っております。『人は人によって磨かれる』と言う言葉があるようにできる限り多くの人と出会い役割や責任を掴み取り自己の成長に繋げていかなければいけません。混沌した時代だからこそ人々は不安になり、成功の反対は失敗であると考え何事にも挑戦せずに人任せになってしまっていることが近年見受けられております。しかし、成功の反対は失敗ではなく失敗とは何事にも挑戦しない事であると私は思っております。青年らしく我武者羅に失敗を恐れる事無く挑戦し続けることで、まちにイノベーションを与え地域より信頼される組織となれるのです。その経験が組織に自信を与え、一人ひとりがまちに運動を起こせるJAYCEEになれるとともに、まちのため人のためと利他の心を持った地域を牽引できるリーダーヘと成長していくと信じております。『勇往邁進』の精神のもと、どのような高い壁も乗り越え挑戦する姿は、何よりも光り輝き退しく映ります。そんな私たちの運動が人々に共感を生み、地域が一つになり魅力あるまちへと昇華されることで『創造と革新が溢れるスローライフなまち』を実現できると確信しております。

《 事業計画 》

  1. 会員拡大(全体、 地域のリーダー開発委員会)
  2. 関係諸団体と連携したまちづくり(全体)
  3. 人財育成事業(地域のリーダー開発委員会)
  4. 地域との結びつきを強くするまちづくり事業(地域経済開発委員会)
  5. 湘南 4LOM まちづくり会議(地域経済開発委員会)
  6. 会員同士の絆が深まる交流事業(渉外委員会)
  7. 各種大会への参画及び出向者支援(渉外委員会)
  8. 厳粛かつ法令遵守した組織運営(総務広報委員会)
  9. 広く受信される広報運動(総務広報委員会)