公益社団法人 茅ヶ崎青年会議所
2019年度理事長 岡本 雅司

基本理念

人と人との出会いが人を磨き、やがてまちの発展に繋がり魅力あふれるまちとなる。
強い絆と熱い想いが、まちを変え、次代を担う新しい歴史の開拓者となる。
共に動き出そう、輝く茅ヶ崎の未来のために!
一生に一度しかない今を。

スローガン

一期一会~想いを繋ぐ茅ヶ崎の未来のために~

【はじめに】

平成の世が終わりを告げ、一つの時代が終焉を迎え、今まさに新しい時代が動き出そうとしています。戦後日本は、先人たちの強い志と想いによって高度経済成長期を果たし、飛躍的な発展を遂げ、経済大国日本と称されるようになりましたが、その後、バブル崩壊が始まり長い不況の時代に突入しました。そして、この長い不況時代に終止符を打つべく、様々な経済政策が打ち出され、ようやく不況という厚い雲から一筋の光が見えてきました。そして、近年増加している外国人観光客がもたらす、インバウンド消費により大きな経済効果が生まれ、これからの日本を支える糧になることは間違いありません。

しかし一方で、我々が住み暮らす茅ヶ崎のまちに目を向けるとどうでしょうか。経済社会の課題だけでなく、南北で見られる地域発展の格差、貧困層の増加、少子高齢化による社会保障費の増加など様々な課題が山積しています。これらは、我々の予想をはるかに超えた想定外の問題であり、今日まで築きあげてきた社会基盤が限界を迎えつつあることが要因と考えられます。

このような厳しい状況の中、我々は現実から目を背けず、まちづくりの先導者として、今こそ危機感を持って行動し、先人たちの想いを繋いでいかなければなりません。市民一人ひとりが、「自分たちが自分たちのまちを変えるんだ」という主体者意識を強く持つことによって、人と人が出会い、そして人と地域の想いが結ばれ、まちの発展へと繋がると確信します。我々は地域に根差した青年会議所として、誰のため、何のためにこの運動をしているのかを深く意識すると共に茅ヶ崎市民との想いを一つにし、茅ヶ崎の未来のため、愛する茅ヶ崎のために持てる力の全てを捧げて参ります。

【想いがまちに愛と誇りを】

豊かな自然環境に恵まれ、スローライフに相応しい生活環境があり、緩やかな空気が流れる茅ヶ崎というまちは、現在でも多くの人が移住してきています。人口増加は、まちの活性化・発展へと繋がり、ライフスタイルの多様化が起因となり地域に様々な活動を生み出しています。その一方で茅ヶ崎には、古くから先人達により想いが繋がれてきた様々な歴史、文化、文化財、逸話、食といった誇るべきものがあり、それらを継承する機会が、地域コミュニティの希薄化や多様な価値観によって失われつつあるのも事実です。だからこそ今、自分たちが住まうまちや地域のことを知り、古くから守られてきた文化や、時代と共に新しく根付いた文化を子供たちに体験・体感してもらうことこそが、まちへの愛情と誇りを生む第一歩だと考えます。まちの魅力を知ることで「これからもずっと住み続けたい」、「このまちを守っていかなければ」という想いに繋がると信じてやみません。

ただ体験し、知るだけではなく、そこにある物語や時代背景や歴史を知ることで、豊かな感受性と創造性が刺激され、子供たちにとって生涯忘れることのない思い出となり、茅ヶ崎は誇るべきふるさとになるでしょう。このような体験をした子供たちが、やがて茅ヶ崎の未来を創造し、茅ヶ崎愛を持った「茅ヶ崎人」となり、このまちは愛と笑顔あふれるまち茅ヶ崎になると確信します。

【中長期的計画のまちづくり運動】

今世界では、SDGsという明確な17の目標が掲げられています。現在神奈川県でも横浜市、鎌倉市がSDGs未来都市として政府から選定され、「経済」、「環境」、「社会」の3つの観点から持続可能性を見出しています。我々茅ヶ崎JCも、51年目の新たな歴史の一歩を踏み出すと同時に新たなビジョンを掲げ、「経済」と「環境」を軸に、地域の特性に合った持続可能な開発目標を掲げ、行政や地域の諸団体と、より一層の連携を深めSDGsの実現に向けて動き出す必要があります。

SDGsを茅ヶ崎に置き換えて考えると、様々な事が考えられます。「経済」の観点から考えると、2018年に柳島スポーツ公園が開園し、2022年には県内初の海岸沿いの道の駅となる「茅ヶ崎市道の駅」が完成予定であります。圏央道が茅ヶ崎まで開通し、交通の便も改善され、この発展が続くことで、今後益々他県からの観光客が増えると見込まれます。しかしながら、茅ヶ崎には宿泊施設が少なく、茅ヶ崎の持つポテンシャルを十分に発揮できていないと言っても過言ではありません。また、3人に1人が高齢者と言う超高齢化社会がすぐそこまで迫ってきており、若年層就労、年金生活者の人財活用等の地域経済活性化や、スタジアム誘致、市街化調整区域や空き家の有効活用等による地域資源活性化が必要な要素です。

「環境」の観点から考えると、茅ヶ崎には海や山といった豊かな自然環境やスローライフという言葉が定着する、過ごしやすい生活環境があります。しかしながら、砂浜の浸食問題などの様々な課題が挙げられ、茅ヶ崎市にとっても見過ごすことの出来ないものです。

これらの課題は、一人で考えて行動に移しても立ち向かうことは難しいものばかりですが、市民全員、まち全体で取り組めば、確実に解決に導けると確信します。だからこそ、まちと市民がリンクし、包摂的で安全かつ安心して住めるまちづくりを進めていくためにも、自分たちが住まうまちに今何が必要か、何が足りないのか、そして自分たちがJCとして茅ヶ崎のまちのために何をすることができるかについて、改めて考えることが中長期的まちづくりの第一歩と考えます。

先人たちの想いを繋ぎ、愛するまちのため、市民のために先頭を切って動き出し、まちの問題点、課題点に取り組み、今こそ茅ヶ崎JCの存在感を発揮しなければなりません。この中長期的まちづくりの事業として、茅ヶ崎の「経済」及び「環境」に対し、一人ではなく、茅ヶ崎市が一丸となって出来る持続可能な活性化開発目標を掲げ、茅ヶ崎のまちの発展と、安全で安心して住めるまちづくりに繋げていきましょう。

【強い茅ヶ崎JCの構築】

茅ヶ崎JCが誕生してから50年間、先輩諸兄が築き上げてきた伝統と想いが連綿と受け継がれてきました。そして50年間のまちづくり運動が実を結び、行政、市民、様々な関係諸団体から信頼される組織へと成長して参りました。しかし、ここで満足するのではなく、「茅ヶ崎にJCがあってよかった」と言われるような組織になるために、更なる信頼と多くの期待に応えるべく、時代に合わせた変化をしていき、唯一無二の組織に成長しなければなりません。

しかしながら、2018年度に12名が卒業し、2019年度現段階で13名が卒業する中、在籍年数5年以下のメンバーが5割を超え、先人たちの想いを繋いでいくことが難しくなってきています。そのため、JC運動への認識、JAYCEEとしての立ち振る舞い、そして何よりも茅ヶ崎JCの想いと伝統、50年間守られてきた茅ヶ崎JCのPRIDEを今一度、メンバー全員が再認識し、強固で絆の強い、力強い組織を構築する必要があります。

そこで、本年は新入会員に対してのベーシック研修だけではなく、「JC・JAYCEEとは」、「経営開発」、「リーダー育成」の3本柱を軸に、メンバー全員に対する研修を実施します。我々は、青年会議所メンバーである前に、一社会人であり、言葉使いや青年経済人としての意識、立ち振る舞いによって、青年会議所がどのような団体であるかを判断されるということを忘れてはなりません。一人ひとりが地域から信頼され、必要とされなければ、市民の意識を変革すること、共感を得る事はできません。今一度、茅ヶ崎JCのメンバー一人ひとりが、日々の生活においても品格ある青年経済人・JAYCEEとしての責任を自覚する必要があります。また、地域のリーダー、経営者が集まる組織としてやはりビジネスに関しての研修をする必要性を感じます。何のためにJCに入っているのか、何のためにJC活動をしているのか、一人ひとり価値観は違いますが、会社のため、自分のためと思って入会してきているメンバーも少なくはありません。経営者としてのマネジメント能力を向上させ、メンバー一人ひとりが地域のリーダーへと成長することで、組織の底上げに繋がり、そして我々の運動がより、まちづくりに対し想いのこもった、市民に共感をしてもらえるような事業になると確信しております。青年経済人として、そしてまちのリーダーとしての成長が、自信と自覚を呼び起こし、引いてはそれが自らの会社の成長に繋がり、まちづくりの一助となります。自信に満ちたメンバーがいる組織は、必然とみんなが憧れる組織となり、必ず会員拡大へと繋がります。

【情熱を持った会員拡大】

会員拡大はまちづくり組織として最も重要であります。しかし、現在日本全国にJCメンバーは約3万4千人、神奈川県を見てみると2千人に届かず、会員数は減少の一途を辿っています。茅ヶ崎JCに於いても会員数は2014年以来減少しており、会員拡大は2019年度の最重要課題であり、50年の想いを繋いでいくためにも、メンバー全員が危機感を持って取り組まなければなりません。会員拡大とは、単に組織を維持するために行う活動ではありません。この地域の発展に貢献できる人財を、そして地域のリーダーを増やしていくための活動でもあります。我々は、この地域の未来のために志高く行動できる仲間を増やし、より大きな運動を展開していくためにも、会員拡大をさらに推進していく必要があります。また、多種多様な価値観を持った会員同士が切磋琢磨することで、自己成長の機会も増え、組織としての成長にも繋がります。青年会議所が青年会議所であり続けるためにも、会員数の減少という現実に向き合い、本年度は隔月での異業種交流会の開催をすると共に、全ての委員会の事業を会員拡大と連動させ、このまちの発展に必要不可欠の会員拡大をメンバー全員で取り組んでいきます。

一つの出会いが人生を豊かにし、その出会いはその瞬間しかない特別な時間です。一人でも多くの仲間を増やす事がまちの発展に繋がり、強固で絆の強い組織を創る起因となります。メンバー全員と共に、今という限られた時間を大切にし、市民に憧れられるまちづくりの組織を目指します。

【繋ぐ】

我々が日々JC活動できる環境にあるのは、家族や仕事の仲間、様々な関係者の支えがあるからこそであるということ、また、我々が創り上げる事業は関係諸団体の協力があるからこそ成り立っているということに感謝の気持ちを忘れてはいけません。茅ヶ崎のまちには様々な催し物があり、そこには様々な団体が関係していて、茅ヶ崎JCもその一つであります。大岡越前祭、湘南祭、浜降祭等は、先人達により古くより守られ、茅ヶ崎市民に根付いてきた歴史があり、そこに関係する組織として想いをもって参加しなければなりません。これこそが思いやりと感謝の気持ちを持ち合わせたメンバーへと成長させ、まちづくりの一歩となると確信します。

また、多くのメンバーに日本JC、関東地区、神奈川ブロック協議会へ出向して頂き、貴重な経験と学びの機会を作ると共に、茅ヶ崎JCの歴史と想いを繋いでいきます。そして、各種大会、事業に参画をすることで、スケールの大きさとメンバー自身の成長を肌で感じ、更なるLOMの成長へと繋げていきます。

更に、本年度の取り組みとして、昨年、姉妹協定が35周年を迎えた津JCとの更なる絆と互いのLOMの成長を深めるために、合同交流事業を開催します。姉妹JCとしての歴史を理解し、先輩諸兄が築き上げてこられた友情と交流を次世代に繋げていくと同時に、この交流事業を通じ一生涯続く関係を築き、青年会議所でしか出来ない出会いを感じてほしいと思います。そして、合同例会を開催している寒川JCとの関係をより一層確固たるものにし、連携を強め、同じ湘南エリアのLOMとして互いに切磋琢磨し、汗をかき、湘南地域の発展に貢献できる運動を進めてまいります。

【共感と親しみを生む広報活動と組織を中枢から強化】

茅ヶ崎JCが公益法人格を取得してから、本年で9年目を迎えます。入会の浅いメンバーが増えている中、改めて茅ヶ崎JCとして組織内の規律意識を強化し、運動への参画意識や士気を高め、統率された強固な基盤を形成していきます。また、事業に対する費用対効果を再検証すると同時に、しっかりとした予算・決算を通じて適正な財務運営を行うことで、収支の健全性を確保すると共に信頼ある組織の運営をしていきます。そして、メンバー全員が同じベクトルを向き、茅ヶ崎のまちに根差した組織の構築を目指します。

また、茅ヶ崎JCの存在や運動を市民に広く認識して頂くには、広報活動がとても重要になります。しかしながら、JCの広報に関しては、対外的広報よりは対内的広報に偏りがちになり、我々の運動が未だに市民の皆様に認識されていないのが実情であります。「JCは広報が弱い」と言われ続けている状況に区切りをつけるためにも、まずはホームページを誰が見てもより解りやすく整理をします。また、フェイスブック、インスタグラム等のSNSに関しても、対外向けの情報を広く発信すると共に、YouTubeでの動画配信等で茅ヶ崎市の情報等を発信し、まちに根付いた組織であることを理解して頂きます。さらにフェイスブック広告の活用やマスメディアとの協力関係の構築と強化をし、新しい発信源を活用した広報活動をしてまいります。

広報活動はただ単に我々の運動を知っていただくだけではなく、発信をすることで市民は勿論のこと、メンバーのまちづくりに対する意識醸成をする必要不可欠な活動なのです。広報活動はメンバー全員で取り組まなければ成果を生むことは出来ないと考えます。今一度、今までの広報発信方法を見直し、広報活動の強化に取り組んでまいります。

【結びに】

人が人と出会うのは偶然ではなく、必然であると私は思います。青年会議所の40歳卒業制度という限られた時間は、育ってきた環境や仕事が異なる多種多様な感性を持つ人と出会うことのできる貴重な機会でもあります。また、様々な学びの中で調和していくことで、新たな価値観を身に付けたり、まちづくりに対し新しい発想を創出するなど、無限の可能性を持っています。だからこそ、できる限り多くの人と出会い、役割や責任を自ら掴み取って行動しましょう。掴み取った先には大きな壁が立ちはだかり、辛く苦しい時が来ると思います。しかし、それは自らの学びと成長のチャンスであるという意識を持ち、思い切って一歩踏み出すことで、自分に足りないもの、学ぶべきことが見えてくるはずです。そして、学びと成長を繰り返すことで自身を磨き、さらに、共に歩んでくれる多くの仲間との絆を深め、一期一会の精神の下、今という時を、この瞬間を大切に、何事にも失敗を恐れず、熱い想いで次世代の茅ヶ崎の未来に繋げよう!

人と人との出会いが、市民一人ひとりの「自分たちでまちを変えていく」という意識を高め、まちを愛し、まちを良くしたいという想いが、茅ヶ崎の未来への懸け橋となります。その結果、茅ヶ崎のまちは、人と人が強い絆で繋がり、熱い想いと愛にあふれた、市民が輝く魅力あふれるまち茅ヶ崎になると確信します。

≪事業計画≫
1. 会員拡大(全体)
2. 関係諸団体と連携したまちづくり事業(全体)
3. 主体者意識醸成事業(JC力強化委員会、茅ヶ崎まちづくり特別会議)
4. 青少年育成事業(LOVE&PRIDE醸成委員会)
5. 湘南4LOMまちづくり事業(LOVE&PRIDE醸成委員会)
6. メンバーの資質向上を目的とした研修事業(JC力強化委員会)
7. コンプライアンスに基づく組織運営(総務広報委員会)
8. 各種大会への参画及びLOM内外の交流事業(地域渉外委員会)
9. 会員拡大推進事業(全体、拡大委員会)
10. 広報活動の強化(総務広報委員会)
11. 中長期的計画まちづくり事業(茅ヶ崎まちづくり特別会議)